戦う時は独りだ
就職活動をしている
基本的には大学生を離れて実家を拠点に動いているのだけど、いかんせん地元に友達がいない
厳密に言えばいないなんてことはないのだけれど、自分から連絡を寄越そうと思えるほどの人は元カノくらいなものだ、絶対連絡しないけど
友達いねえな俺
就職活動を1人で勝ち抜くのは骨が折れる
実家で生活している為家族はいるにはいるが、この出口の見えないトンネルを一緒に渡ってくれるような、共感しあえる関係性ではない
そう、私は独りきりなのだ
解決できない悩みを一人で抱えて早2ヶ月
正直本当に頭がおかしくなりかけていたと思う
そんな矢先久々に大学に行く機会があり、大学での友達と集まって飲んだりした
友達ってこんなに安心するもんだったのか
私以外のメンバーは大学周辺を拠点にしている為か顔を合わせる機会が多かったようだが私の場合本当に2ヶ月ぶりくらいにみんなに会えたのでなんだか込み上げてくるものがあった
それだけじゃない
同じく2ヶ月ぶりに入ったバイトではお世話になってる社員さんや可愛い後輩達が嬉しそうに声をかけてくれた
良くしてもらってる美容師さんには茶化されながらも応援してもらった
もしかしたら、自覚がないだけで私は独りではないのかもしれないそんな気にさせてくれる数日間だった
でだ、そんな慌ただしいGWを過ごし就職活動の再開が目の前に迫った今日、昼に目覚めてから私は何もしていない
カップヌードルを食べた以外に本当に何もしていない
スマートフォンを手に取りSNSのタイムラインを眺めているとふと思う
私はみんなから貰ったような安心感だったりをみんなに与えられていたのだろうか
答えはノーだ
私はみんなのようにできのいい人間ではない
みんなのように人に寄り添って人と成長できる人間ではない
みんな付いてきてくれるほどの人徳など私には無いのだ
やはり私は独りだったのだ
しかし就職活動しかり戦場に赴く時は誰かが救いの手を差し伸べてくれることなど期待しては足元をすくわれる、戦いとはそういうものなのだ
そうみんな独りなのだ
みんながみんな戦う時は独りなのだ
そうであってほしい
そうで無いのならば私はやはり1人惨めな人間だということになる
しかし惨めな人間は独りで十分
独りは私だけで十分だ